アナタは大丈夫?日焼け対策について理解を深めよう

どうやら今年も暑い夏になることが予測されています。
夏に近づくにつれて、気になるのが「日焼け」ではないでしょうか。
近年では男女問わず、肌を気にかける人が増加傾向にあり、私も「今年こそは対策してみようか……」と少し考えてしまいました。
なぜなら私は寝るとき以外は常時“眼鏡装備”で、夏になると目の周りが日焼けでパンダのようになってしまうのです。
私が小さい子供であれば「可愛い」「面白い」で済むのでしょうが、30歳を目の前にした男の顔がパンダみたいになっていたら、格好がつきません。
ということで今回は「正しい日焼け対策」について簡単にまとめてみました。

わたしは溶けてしまうよ……

ねこへらアイス
ねこへらアイス
いぶりがんこ
いぶりがんこ

自分は干からびてしまいますよ……


紫外線を浴びると……?

肌の天敵である紫外線には、悪いことだけでなく、良いことだってあるのです。
紫外線を浴びることにより、体内では「ビタミンD」が作られます。ビタミンDには、カルシウムの吸収や骨の成長などを促進する役割があり、骨の健康を維持する欠かせない栄養素です。すなわち、健康維持のために紫外線は“ある程度”浴びる必要があるとされています。

……とはいえ、紫外線を浴び続けるのはデメリットが大きく、日焼けはもちろん、シワやシミの原因になってしまいます。
紫外線には「波長」というモノがあり、長い波長から順に

・長波長 UV-A (315~400 nm)
・中波長 UV-B (280~315 nm)
・短波長 UV-C (100~280 nm)

以上3つの波長に分かれます。
短波長であるUV-Cのほとんどは地表に届かず、「日焼け」に関係するのは長波長のUV-Aと中波長のUV-Bだけとされています。

ちょっと待ったぁ!
さっきから“UV”とか“波長”とか、どういう意味なのさ?

ねこへらアイス
ねこへらアイス
いぶりがんこ
いぶりがんこ

ですよね。
できるだけかみ砕いて説明してみましょう


UVについて

人間が“色”として認識できる光のことを「可視光線」といいます。
下の画像でいう可視できる“紫”より外を紫外線「UV(Ultra Violet)」、紫とは逆に位置する“赤”より外を赤外線と呼びます。

※イメージ


波長について

可視光線上では、波長の長い光は赤色,波長の短い光は紫色に見えます。
それぞれの波長の特徴を以下のようにまとめてみました。

短波長

・雨や霧に弱い
・散乱、反射しやすい性質を持つ
・遠くまで届きにくい

長波長

・雨や霧に強い
・透過、回り込む性質を持つ
・遠くまで届きやすい


※イメージ


なるほど、夕日が赤く見えるのもこの“波長”が関係してるのね

ねこへらアイス
ねこへらアイス
いぶりがんこ
いぶりがんこ

お、鋭いですねぇ。そういうことなんです


「UV-A」と「UV-B」の特徴

地表に届き、私たちの肌に影響を与える紫外線が「UV-A」と「UV-B」です。
それぞれの特徴についてまとめてみましょう。

UV-A

UV-Aには「肌をすぐに黒くさせる(即時黒化)」作用があります。
UV-Aが皮膚内のメラニン色素を作る色素細胞(メラノサイト)を刺激し、メラニンが生成され色素沈着を引き起こします。この「肌を黒くする」という身体の反応は、紫外線が皮膚の奥深くまで到達してしまうことから守ろうとする「防衛反応」でもあるのです。
UV-Aによる肌への影響でもっとも注意しなければならないのが、シワやたるみといったトラブルでしょう。UV-Aの約30~50%が表皮を通り抜けて「真皮」に到達し、真皮にある弾性繊維を破壊します。肌のハリなどに影響を及ぼし、シワやたるみなどの肌の「光老化」につながってしまいます。

UV-B

UV-Bには「肌に炎症を引き起こす」作用があります。
UV-Bは主に肌の表面に吸収され、UV-Aほどではないものの、肌を黒くさせてしまう効果もあるのです。
紫外線は短い波長ほどエネルギーが強く、浴び続けると肌が赤く炎症を起こし、シミやそばかすなどの原因となります。


日焼け止めの「SPF」「PA」って?


市販の日焼け止めのパッケージには「SPF」「PA」「+」という表示があるのはご存じですよね。
この表示は、UV-A・UV-Bからそれぞれどのくらい肌を守ってくれるのか、数値等で表しています。
間違った認識をしていないか、肌トラブルを引き起こさないためにも一緒に確認してみましょう。

「SPF」について

SPFとは「Sun Protection Factor」の略で、主にUV-Bに対して防止効果を発揮します。
太陽光を浴びて、“肌が赤くなるまでの時間をどれだけ延ばせるか”が分かる数値です。表示は「SPF 2」~「SPF 50」、さらに50以上の場合は「SPF 50+」と表記され、数値が高いほど防止力が高まります。

「PA」について

PAとは「Protection grade of UV-A」の略で、UV-Aに対して防止効果を発揮します。
PAは数値化できないため「PA+」~「PA++++」の4段階で表示され、「+」が多いほど防止効果が高まります。

どっちも高い数値のモノを選べばわたしは最強だね

ねこへらアイス
ねこへらアイス
いぶりがんこ
いぶりがんこ

ところがどっこい、そういうわけにもいかないみたいっす先輩


日焼け止め選びのコツ

日焼け止め選びで最も重要なのは“その日、どのくらいの時間、紫外線を浴びることになるか”ということ。
数値の高い日焼け止めは確かに高い効果を発揮する反面で、肌には余計な負担がかかってしまうのです。特に乾燥肌や敏感肌で悩む方だと、さらに悪化するなどのトラブルを引き起こす場合があります。
自分に合うちょうどいい日焼け止めを選ぶため、ある程度の予測ができるよう目安をまとめてみました。

15(分)× 〇〇(SPF値)= 持続時間

例に「SPF 50」の日焼け止めを使用したとして、750分(12.5時間)ずっと同じ効果が持続するかというと、実はそうことでもないのです。紫外線から防いだダメージの分だけ、日焼け止めの効果が弱まってしまいます。
海水を浴びたり、汗をかいたりすることも考慮し、こまめな塗り直しが必要です。

いぶりがんこ
いぶりがんこ

塗るタイミングは、出かける“30分前”がいいみたいです

対策って結構大変なんだね……

ねこへらアイス
ねこへらアイス


最後に

今回は「日焼け対策」についてまとめてみました。
内容をまとめるとこんな感じです。

✅長波長のUV-Aは「肌をすぐ黒くする」紫外線で、シワやたるみの原因になる。
✅中波長のUV-Bは「肌に炎症を引き起こす」紫外線で、シミやそばかすの原因になる。
✅SPFはUV-Bを防ぐ効果の「持続時間」を表す数値である。
✅PAはUV-Aを防ぐ効果を「4段階」で表している。
✅数値が高い分、効果も高いが肌への負担が大きい。

時間経過や汗などで日焼け止めの効果が弱まってしまいます。
小さい容器の「ジェルタイプ」や持ち運びに便利な「ペーパータイプ」といった全身にも使用できる日焼け止めがあれば、出かけ先でも安心かもしれません。
自身の肌質や状況に合わせ、今回まとめた目安を参考に日焼け止めを選んでみてください。
眼鏡周辺の顔がパンダ化しないよう阻止したい、いぶりがんこでした。

へば、まんず!

いぶりがんこ

いぶりがんこ

「スモーキー」で「薫り高い」モノが好き。

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