極限の集中力「フロー状態」を知ろう!

なにかに没頭していて、気が付いたら驚くほど時間が経っていた。
そんな経験をしたことはありますか?
仕事であったり、趣味の時間だったり。
私の場合は「マインクラフト」や「どうぶつの森」といったゲームで遊んでいると、気が付けば寝る時間になっていることがあります。

この、あっという間に時間が過ぎる感覚のことを「フロー状態」と呼ばれています。
そもそもフロー状態とはなにか。
はたまた、この感覚を発現するにはどうすればいいのか。
今回はこのちょっと不思議な感覚「フロー状態」について簡単にまとめてみたいと思います。

いぶりがんこ
いぶりがんこ

先輩はこの「フロー状態」になったことはありますか?

ドラマ観てたら朝になったことはあるよ

ねこへらアイス
ねこへらアイス
いぶりがんこ
いぶりがんこ

それ、ちょっと違うかもっす先輩……


「フロー状態」とは


フロー状態について改めて確認してみましょう。
フロー状態とは、時間を忘れるほど作業に没頭し、外から受ける刺激にも気付かなくなる状態のことをいいます。そのほかにも、「フロー体験」や「フロー効果」、「ゾーン」と呼ばれることもあります。
仕事や作業中にフロー状態に到達すると、集中力や創造性、行動力が高まるだけでなくとても心地のいい感覚になります。
「フロー」には「流れ、循環」という意味があります。この感覚を体験したことのある人々にインタビューをしたところ、多くの人が「川の流れに身を任せている感覚」と表現したことから名付けられました。

フロー状態を構成する8つの要素


仕事や趣味などそれぞれ取り組む内容に違いがあったとしても、フロー状態は共通する8つの要素で構成されいていると考えられています。その8つの要素を簡潔にまとめてみました。

① 達成できる課題

フロー状態では「達成できる課題」に取り組んでいることが重要になります。
簡単すぎず、難しすぎない自分にあった課題に取り組まなければフロー状態には入れません。


② 行動への集中

普段の脳では、今日の出来事や明日の予定、急に入った依頼など、さまざまな物事を考え、その余りで目の前の仕事や趣味に集中します。
ですがフロー状態では、目の前の行動以外に考えられないようになります。
圧倒的、集中状態なのです。


③ 明確な目標

フロー状態になる人が、一貫して持っているモノがあります。
それは、その行動に対する「明確な目標」です。
どうなったら達成なのか、そのために必要な行動はなにかなど、フロー状態になるには明確な目標設定が必要となります。


④ 直接的で即時的なフィードバック(反応)

フロー状態を体験する条件として、明確な目標と共に重要なのが「フィードバック」です。
現在のフィードバックは「自分の行動に対する改善を目的として良い点・悪い点を聞く」という意味で使われています。しかしここでは、本来の意味である「反応」のことを指します。
細かい行動1つ1つに対して、直接的かつ、即時的なフィードバックが必要です。


⑤ 不快なこと、気になることを忘れる

フロー状態の人は「今やっている行動」に集中するといいました。
これは結果的に、日々の不快なことや、不安なことを忘れることにつながります。
フロー状態は内外的に受けるストレスを消し去った状態なのです。


⑥ 恐れず、成功を信じる高い統制の感覚

フロー状態に入ると、失敗を恐れず自分の成功を信じ行動することが可能です。
自分の行動を高いレベルで統制(コントロール)し、普段ならできないような行動や思考することができるようになります。


⑦ 自意識の消失による自己超越

フロー状態は、自意識が消失します。
目の前の物事と自分が一体化するように感じ、現実との境界が曖昧になり、その結果「超越した自分」を発見・成長させることができるようになります。


⑧ 時間感覚の変化

フロー状態は、時間の感覚を変化させてしまい、その変化には以下の2つのパターンがあります。

・振り返ってみるといつもより時間が短く感じる
・時間が引き延ばされているように感じる

どちらも通常ではありえないような時間の感覚になり、課題への没入の仕方次第で変化します。

フロー状態になる6つの心得


フロー状態への入り方は人それぞれですが、いくつか共通する要因があります。
フロー状態を構成する要素と内容が少し似ていますが、ここではフロー状態に入るための心得を6つ紹介します。

1.能力と課題のバランスがとれている

取り組んでいることの難易度が高すぎると「やり遂げられるかどうか」というストレスを感じてしまいます。逆に難易度が低すぎると退屈に感じてしまうため、どちらもフロー状態に入るのは難しくなります。
フロー状態に入るには、自分の能力と課題のバランスがとれている最適なレベルを探しましょう。

2.明確な目標を立てる

明確な目標を持ち、自分がやるべきことがハッキリしていればフロー状態に入りやすくなり、自分がどれだけ目の前の作業をこなせているか理解しやすくなります。

3.気が散るモノを減らす

一度フロー状態に入ると、脳は自然に雑念を排除するようになるため、集中して作業を継続することができるようになります。しかしフロー状態に入るまでのあいだは内外からの刺激を受けやすく、フロー状態に入るためのクリアな心を保つことが難しいです。
携帯などの通知を30分だけオフにするなど、集中できる環境を作ってみましょう。

4.マルチタスクをやめる

「マルチタスク」とは、複数の作業を短時間で切り替えながら行うことをいいます。
多くの人が、マルチタスクでもフロー状態に入れると思いがちです。しかし脳は、1度に1つのことにしか集中できません。
さらに、作業が切り替わる度に集中が途切れてしまうマルチタスクでは、生産性が40%も下がるというデータもあります。

5.無理をしない

フロー状態の感覚を知っていて、再びフロー状態に入ろうと思っても、なかなか発現に至らないことがあります。これは「コントロールのパラドックス」といい、なにかをコントロールしようとすればするほど、コントロールが難しくなるという現象です。
無理に入ろうとせず、まずは気の散るモノを減らし、マルチタスクをやめてみるだけでも、集中力アップにつながります。

6.迷ったら好きなことからやる

フロー状態は外発的な動機ではなく、内発的な動機によって機能します。内発的な動機とは、仕事などに対する興味や関心、そこから生まれるやりがいや達成感などといった自分自身の「内からなる動機」による行動のことをいいます。
なにから始めるか、なにをすべきか迷ったら、まずは好きなことからやってみましょう。

(ぷしゅ~~……)

ねこへらアイス
ねこへらアイス
いぶりがんこ
いぶりがんこ

っあ、先輩の頭から湯気が……‼



最後に

フロー状態のメリットを3つにまとめると、

✅パフォーマンスや能力の向上が期待できる
✅目の前の課題が「楽しい」というポジティブなモノに感じられる
✅自己成長を促すことができる

私自身このテーマについて調べ、まとめているあいだにも何度かフロー状態に到達していました。黙々と作業し続け、休憩時間にも気付かないほどです。
そこで理解したことが1つあります。
それは「自身が疲れ切っていることにも気付かない」ということです。
極限まで集中している分、精神に負荷がかかっているのです。
そのためか、作業が終わった後の私の脳内は「真っ白に燃え尽きて」いました。調べたところこれを「燃え尽き症候群(バーンアウトシンドローム)」というようです。
何事にも適度な休息が必須なのだと、身をもって知ったいぶりがんこでした。
これもまた成長なのかもしれませんね。

へば、まんず!

いぶりがんこ

いぶりがんこ

「スモーキー」で「薫り高い」モノが好き。

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