この前帰り道で真っ白な野うさぎを見たんですよ
なんか縁起が良さそうだね。……一体どんな所に住んでるの?
冬には猟師の銃声が聞こえるくらいには山奥です
……本当にどんな所に住んでるの?
ねこへらアイス先輩とした何気ない雑談でした。
こんな話題があったからでしょうか。
以前、地元の猟友会からおすそ分けでいただいたシカ肉を思い出しました。
シカ肉について調べてみると、シカ肉は栄養価が高い以外に「金運、勝負運、力の象徴」の縁起物である、とあったのです。
これはおもしろいかもしれない!
そう思った私は、ほかの縁起物ジビエがあるのか、調べてみることにしました。
”ジビエ”ってなに?
ジビエとは、狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉を意味するフランス語「Gibier」からきています。
ヨーロッパでは貴族の伝統料理として古くから発展してきた食文化です。
当時のフランスでは、自分の領土を持った上流階級の貴族だけが口にすることができる貴重な物でした。
古くから高級食材とされ、高貴で特別な物と愛され続けるジビエは、尊い生命に感謝し、すべての部位を料理に使用するという風習があります。
日本の「マタギ」とは違うの?
「ジビエ」は食肉で、「マタギ」は職業なんだそうです
縁起物”ジビエ”
縁起のいい物を食べるという風習は古くからあります。
希少価値の高さや可哀そうと感じてしまい、なかなか口にできないこともありますが、縁起物になるジビエを紹介します。
・うさぎ(飛躍、幸福)
うさぎ肉は「月夜(げつよ)」と呼ばれている。
ぴょんぴょんと飛び跳ねる姿から「困難を飛び越える」「飛躍する」とされている。
月にうさぎのシルエットが見えることから、月の使者とされ「ツキを呼ぶ」といわれている。
・うずら(良い知らせ)
うずらの鳴き声が「ゴキッチョー(ご吉兆)」と聴こえることから、縁起のいい物とされている。
・カモ(幸福、夫婦円満)
ことわざの「カモがネギを背負ってくる」とあるように、物事がいい方向へ向かうとされている。
夫婦の仲が良く、夫婦円満になるといわれている。
・イノシシ(健康)
イノシシ肉は「牡丹(ぼたん)」と呼ばれている。
霜降りがなく、肉と脂がくっきりと分かれて紅白が映えることから、縁起のいい物とされている。
栄養価が高く、万病から防ぐといわれているため「無病息災」の象徴とされている。
ジビエ料理といえば「牡丹鍋」かな?
そうですね。
魅力的な料理はほかにもありますよ
代表的なジビエ料理
牡丹鍋
イノシシ肉を使用した代表的ジビエ料理。
発祥は1908年(明治41年)ごろ、多紀郡篠山町に陸軍歩兵第70連隊が駐屯し、訓練時に捕獲したイノシシの肉をみそ汁に入れて食べたことや、料理旅館に持ち込んで、みそ仕立ての鍋物にしたことだといわれる。
鴨鍋
真鴨を豆腐やネギなどの野菜と一緒に煮込んで食べる鍋料理。
かつて、シベリアから琵琶湖に飛来してくる真鴨を捕らえて料理し、 江戸時代には琵琶湖湖北産の真鴨は特産として幕府に献上されていた。
最後に
今回は少しショッキングな内容が含まれてしまいました。
ジビエが縁起物と一言でいっても、害獣に指定されている動物であったり、ペットとして親しみのある動物であったりと、尊い生命であることに変わりはありません。
私も何度かシカやイノシシのお肉をちょうだいしたことがあります。
普段から手を合わせてから食事をするのですが、そのときはより深く礼をしたのを覚えています。
素材を余すことなく全て使用し、生命に感謝をしていただくジビエには、食事のあり方を考えさせられるパワーがあります。
食品ロスが問題視される世の中。
どんな食事であれ、一番大事なことは「感謝」なのだと改めて感じました。
遅くなりましたが、
本年もみらいワークを何卒よろしくお願い致します。
いぶりがんこでした。
へば、まんず!