前書きとコンセプト
今回の動画は、農業の興りから、いかに人類は発明を思い付き、最終的に、
チーズのような食文化を編み出したかをテーマとした、計44分、
三部構成の長尺の動画です。
今年末の12月29日にかけ、3週に渡って解説したいと思います。
第一章では、農業の興りから青銅器時代の体系化された労働に至る、農業の習慣化、
ヨーグルトやチーズの発明について解説します。
本記事では農業の興りと、興った地域の気候的要因を、より掘り下げております。
新石器時代、青銅器時代、鉄器時代の農業の興り
農業の興りは乾燥帯で、雪や冷害の影響をほぼ受けない温暖な気候と、
夏の間は晴天が続く気候、ナイル川やユーフラテス川を基盤とした
豊富な水資源により、組織的な農業文明が始まりました。
古代エジプトやメソポタミア文明は青銅器時代(紀元前3300-)に興り、
鉄器時代(紀元前1200-)になると徐々に斜陽化し、中世にかけ、
地主や領主が支配する「封建農業」に駆逐されていきました。
これは、青銅ではなく鉄器技術(近代の重工業)が国家の牽制力となり、
また、文字の発達と技術の伝播により、古代国家の力が、
相対的に衰えた事が遠因と言えます。
定説で、狩猟採集時代から農業への移行は「1万年前」と言われていますが、
それは産業革命のように急激なものでなく、最終氷期の終わった約1万年前から、
四大文明が起こるまで、数千年の空白期間があります。
この時代を「新石器時代」と言い、人々は石器や簡易的な木製農機具を用いていました。

←初期ヨーロッパ農耕民の女性(Google Gemini)
ウィキペディアによると、南欧を中心に入植。
北欧の人より小柄で、現在のインド・ヨーロッパ語族ではない旧ヨーロッパ語を話していた模様。
アナトリア系とも。
農業を生み出した「地中海性気候」
農業が初めて興ったとされるのは中東の「肥沃な三日月地帯」ですが、
北西部は地中海に接している為、雨季にまとまった雨が降り、
ベイルート(レバノン)では、平年1月の降水量が191mmに達するなど、
亜熱帯性の地中海性気候という特徴を持ちます。
レバノンは四季があるものの、
冬は北欧(アイルランドやスコットランド)の夏並みには温暖である為、
この冬の雨季を利用して麦作が可能だったと考えられます。
現代の農業では、作物が生育する夏に雨が全く~殆ど降らない地中海性気候は
農業に不向きとされていますが、自然のリズムに対応した麦の天水栽培は、
夏の乾季による雑草・病害虫の発生も抑制出来たと言えます。
農業と牧畜の興り
さて、品種改良されていない古代麦は、総重量に対するカロリーがそこまで高くなく、
比較的安全に、安定して食料を得られるというメリットがあったものの、
狩猟採集を本業とし、用心棒でもあった成人男性が、
そこまで時間的リソースを掛けて農業を営むメリットはなかったと考察します。
一方、問題の牧畜はと言うと、人が食用に出来ない草本植物は、
雨季・乾季を問わず、乾燥地帯でも河川湿地帯を中心に安定して獲れ、
家畜という媒介を通してタンパク質・脂質(乳)へと効率的に変換出来ました。
牧畜と農業はほぼ同時期に始まったとされていますが、
個人的には牧畜を主、農業を従として始まり、農作物と草本植物(家畜の餌)の分岐も、
このように始まったのではないかと思います。
動画本編
動画素材出典
キャラクター
イラスト
SITE : COCOON
MASTER : 八色いんこ 様
キャラクター・ヴォイス
音声:VOICEVOX
Characters:
・春日部つむぎ
・四国めたん
・中国うさぎ
テロップ等
テロップ、台詞枠:テロップ.サイト
黒板:OKIMONO
地図
地図:Google Earth(Image © Google, Maxar Technologies, 2025)
画像および写真
画像生成:ChatGPT(OpenAI / DALL·E)
画像生成:Google Gemini
使用ソフト
ソフト:饅頭遣いのおもちゃ箱
参考書籍
人とミルクの1万年(岩波ジュニア新書) / 著者:平田 昌弘 氏

