【VOICEVOX動画】地球をテラフォーミングした土と生命(1)

今、問われている「学ぶ事の意義」

 ポリティカル(政治的)な話題、現在進行の情勢について、ここで直接言及するのは、
適切ではないと言える為、今回は抽象的なお話となります。

 私は、去年5月から動画制作を始め、種になる本を電子書籍で購入し、
仕事を通し、新しい事を学べるという環境が安定剤となりました。
会社を離れても、趣味としてこれを続けるか、不透明な所ですが、
「仕事の為の学習」よりも、一段階拡張された認識を出来るようになりました。

 一般論で、社会人は、習慣的に自分の属する会社や業界の人以外、
交流が絶たれ、習慣も、その仕事の為に最適化されてしまいます。
このような「仕分け」は、初めて受験に挑んだ時から始まっていると言えますが、
学歴などを論うのではなく、構造的に「SNSのエコーチェンバー」に近いと
思う事がありました。
現代人は最適化と利便性の代償として、一種の視野狭窄のようになり、
知識の補給の為に「社会人の学校」に、時に多額のコストを投じるのです。
これは、現代の都市化で、失われてしまった「知識の交換」だと言えます。

 近年の世界情勢は複雑化を極め、かつてマルクスが指摘したような、
「特権階級に独占された知識と情報を、学問と教育で奪還する階級闘争」の枠を越え、
市民一人一人が、科学的知見を下に、権力を監視すべき時代に変わっていると言えます。
例えば、国際競争の下で行われる科学研究、土壌や水のような、
かつては「ありふれていた資源」の問題、Dual-use(軍民両用物資)とサプライチェーン、
レアメタルの使用により、間接的に他国の人々の命を脅かしている問題など、
分かり易さと完結性を重視するテレビでは、
なかなか理解出来ない問題も世界には多いのです。
物の見方も、外部の圧力によりフレーミングされてしまう現代において、
蟻の目から、鳥の目から、様々な物事の知見を習慣的に広げるのは、
抽象的で難しい問題なのです。

スピルリナと宇宙開発

 昔の日本では、脚気が結核に次ぐ亡国病として恐れられており、
関東大震災の起こった1923年にピークを迎えました。
大正時代は、生活様式も西洋化し、喫茶店や蓄音機、炭酸飲料のような、
レトロでモダンで都会的な文化が広まりました。
その一方で、脚気という前時代的な病を、都市生活から追いやれない状態が続きました。

 タンパク質・脂質・炭水化物を「三大栄養素」と呼びます。
これら以外に、皆様が子供の頃から、
「味のあるものだけではなく、野菜を食べろ」と親に教えられたのは、
カロリーだけ摂取すると、ビタミンが不足するからです。
実は、三大栄養素を分解する為に、ビタミン、ミネラルなどの
補酵素(コエンザイム)と呼ばれる栄養素を常に消費しており、
不足する事で体調不良を引き起こす事があるのです。

 チアミン、リボフラビン、ナイアシンなどのビタミンB群は、
ほぼ全てが補酵素の役割があり、例えばチアミンが欠乏すると、
炭水化物を代謝出来なくなり、脚気を引き起こします。
今でこそ、脚気が重症化する事は世界的にも稀でしたが、
原因の分からなかった時代は、不治の病として恐れられていました。

 また、ビタミンC(アスコルビン酸)も、コラーゲンの合成に欠かせず、
大航海時代の船乗りの間で、壊血病が猛威を振るったのも、
保存食ばかりで、生鮮食品が極端に欠乏した食生活が原因でした。

 現在の宇宙開発の分野で、宇宙飛行士の食事も、
栄養素が不足しないように計算されている事は勿論ですが、
食料は持ち運びが困難である為、長期滞在の為には、
宇宙で自給自足可能な食料資源が必要となります。

 そもそも論として、今回調べた分野で
「土がなくなれば、食料生産も、事実上不可能になる」という、
地球規模での否定し難い問題があります。
恐らく例外的に、サプリメントとして販売されているスピルリナは、
①光合成し②土壌を必要とせず③必須栄養素を含み、
④冷蔵環境で高い保存性を誇るという、
宇宙食としては最高のポテンシャルを持っています。
(そりゃ海藻の祖先だからネ)
一方で「味がない」というのが最大の弱点で、スピルリナは、
サプリメントになれても主食になれないという事です。

 また、農作物が陸の生き物なら、スピルリナは湖の生き物で、
彼らの故郷の環境を再現しない事には、培養は始まりません。
その為には温度管理、撹拌、強い光源が必要ですが、
宇宙でそれら設備を揃えるとなると、コストを惜しんでは始まりません。
スピルリナは体積あたりの葉緑体が極めて多いですが、
それは、より多くの光源を必要とする事を意味します。

 初期投資が膨大な場合、どれくらいで回収出来るかを計算し、
素人考えでは、どうしてもインスピレーションや一般論に頼るしかありませんが、
「どこまで大きく膨らむか未知数」という意味での膨大、
超音速旅客機のコンコルドのようなものだと考えられます。

 宇宙や深海、あるいは砂漠で生産されるものは、どうしてもコストも莫大で、
基礎研究~応用研究での活用に終わってしまいます。
どのような発明も、何に役立つが未知数ですが、
今後は「飛躍的に高度になる知識や技術の民主化」という
難しい課題と向き合うべき時代と言えます。

動画(3本)

本動画は可能な限り史資料・論文等を参照し制作しておりますが、
専門的見解を保証するものではありません。
内容はエンターテインメントとしてご視聴ください。
参考文献は記事末尾に記載しております。

#1

#2-#3

#4

豆知識(ChatGPTで試験的に生成)

鳥取砂丘の保護活動

鳥取砂丘は、日本最大級の海岸砂丘として知られ、
国の天然記念物にも指定されている貴重な自然景観です。
その自然環境と景観を守るため、さまざまな保護活動が行われています。

まず、砂丘の景観を守る上で大きな問題となるのが、
草木の繁殖による「砂丘の緑化」です。
本来、砂丘は風によって砂が移動することで独特の起伏や風紋が形成されますが、
植物が増えると砂の移動が止まり、砂丘らしい景観が失われてしまいます。
そのため、行政やボランティアによる除草活動が定期的に行われ、
砂丘特有の環境を維持する取り組みが続けられています。

また、観光地として多くの人が訪れるため、
踏み荒らしやゴミ問題への対策も重要です。
立ち入り区域の管理や環境教育、清掃活動などを通じて、
自然への影響を抑える工夫がなされています。
さらに、周辺地域では開発を制限し、砂丘の景観を損なわないよう配慮されています。

このように鳥取砂丘では、
自然の動きを尊重しながら人間の利用とのバランスを取る形で、
自然保護と景観保全の取り組みが続けられています。

フランスに猛暑をもたらすフェーン現象

フランスで見られるフェーン現象は、
主に山脈を越える気流によって発生する乾燥した高温の風で、
特に大規模な熱波の際には国内の広い範囲の気温を急上昇させる特徴があります。

まず、フランスでは主に

  • アルプス山脈
  • ピレネー山脈
  • 中央高地

などの山地を越えて風が吹くときにフェーンが発生します。
湿った空気が山の風上側で上昇すると冷えて水分を失い、
山を越えて下降する際に断熱圧縮で急激に暖まり、乾燥した高温の風になります。

フランスのフェーン現象の特徴は次の通りです。

① 急激な気温上昇
数時間で気温が10℃以上上昇することがあり、
熱波の時には40℃近くまで上がる地域もあります。

② 乾燥した強風
湿度が大きく下がり、空気が乾燥します。
このため森林火災の危険が高まります。

③ 広い地域への影響
フランスは西欧の平野が広いため、山を越えた暖気が平野部へ流れ込み、

  • ローヌ渓谷
  • プロヴァンス
    などを通じて広範囲に拡散することがあります。

④ 熱波の増幅
ヨーロッパの高気圧が停滞すると、フェーンが既存の暖気をさらに圧縮して温めるため、
熱波を一層強める役割を持ちます。

まとめると、フランスのフェーン現象は「山越えの下降気流による乾燥高温風」であり、
広い平野と河谷を通じて拡散するため、
熱波時には全国的な気温上昇の要因の一つになる点が特徴です。

動画素材出典

キャラクター

イラスト

SITE : COCOON
MASTER : 八色いんこ

キャラクター・ヴォイス

音声:VOICEVOX
Characters:
・春日部つむぎ
・四国めたん
・玄野武宏
・白上虎太郎

テロップ等

テロップ、台詞枠:テロップ.サイト
黒板:OKIMONO

地図

地図:Google Earth(Image © Google, Maxar Technologies, 2025)

画像および写真

背景レイヤー(エッフェル塔とセーヌ川):photoAC(Megvmi 様)
画像生成:ChatGPT(OpenAI / DALL·E)
画像生成:Google Gemini
画像生成:SeaArt(SeaArt Infinity)
イラスト(枠なし):いらすとや

音楽/サウンド

音楽 : 甘茶の音楽工房

単発(登場順)

チャールズ・ダーウィン:パブリックドメインQ
スノーボールアース:photoAC(ほくろまん 様)
刀鍛冶:photoAC(beauty-box 様)
鳥取砂丘:photoAC(ファミペディア 様)
青木ヶ原樹海(山梨県):photoAC(mouse8433 様)
経緯線付き日本地図:illustAC(イラストスター 様)

使用ソフト

ソフト:饅頭遣いのおもちゃ箱

参考書籍等

土と生命の46億年史 土と進化の謎に迫る (ブルーバックス) / 著者:藤井 一至
・ヤマケイ文庫 大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち / 著者:藤井 一至

※本動画では、一部に本書の論点や構成を参考にしつつ、
 独自の解釈を加えて解説しています。

統計

世界の二酸化炭素排出量と濃度
中国で「毎日147の村が消滅している」という衝撃の事実…いまだに続く「新型コロナの恐怖」が原因なのか?(北村 豊) – 3ページ目 – 現代ビジネス – 講談社

ニュースと論文

雑誌名:Chemical Science
論文名:Minimal RNA self-reproduction discovered from a random pool of oligomers
執筆者名(所属機関名): 水内良 (早稲田大学)、市橋伯一 (東京大学)
掲載日(現地時間):2023年6月20日(火)
掲載URL:https://doi.org/10.1039/D3SC01940C
DOI:10.1039/D3SC01940C