心に残る動画を紹介します。
これから紹介する動画は再生回数が多く、たくさんの人が再投稿しているので、知っている人は多いでしょう。
動画には 【スタートラインが違っても】
というタイトルが付けられていますが、再投稿した人によって、タイトルは違うかもしれません。
動画の内容を知っていらっしゃる方も、改めてこの内容を噛みしめていただきたいと思います。
かけっこだ。100ドル札を賭けよう
木の切れ端に、簡単にテープを巻きつけて作った、真っ白いゴールラインが最初に映ります。
広い公園に、40人くらいの大学生が集められた講義の様子です。
先生は英語で白人男性。生徒の人種も様々なので、アメリカの学生たちだと思います。
「みんな、並ぶんだ」
白人の男性教師が言います。
生徒たちは、何が始まるのかわからず、いつものように友達と雑談を交わしながら、だらだらと並んでいきます。
「荷物を置いて。肩を並べて、整列するんだ」
先生が命令しても、集中して聞いている者はいません。
「レースをはじめるぞ」
先生がレースを始めると言っても、生徒たちはまだ和やかにしています。
カメラ目線で笑顔を送る女の子もいます。
ようやく、なんとか横一列に整列できたところで、先生は言いました。
「かけっこだ。100ドル札を賭けよう」
今の日本円で14,343円 (2024.1.4.現在)
「一番速い人には100ドルの賞金が待っている。100ドルだぞ」
生徒たちは、先生が掲げた100ドル紙幣を見て、目を輝かせました。
断然やる気になってタートラインに並び始めます。
「始める前に」
すでにスタートダッシュの姿勢を取り始めた生徒もいる中で、先生は条件を出し始めました。
「いくつかの条件を言う。
その条件に当てはまる人は、二歩前に進んで良い。
当てはまらない人はは、その場に残る」
生徒たちは、先生の言う条件とやらに耳を傾けはじめました。
「条件1、両親が離婚していない」
一列に並んだ生徒たちの8割くらいが二歩前に踏み出しました。
少しでもゴールに近づける方が有利だから、思いっきり歩幅を大きくとった2歩です。
「条件2,父親(役)のいる家庭で育った」
女の子たちは男の子よりも歩幅が小さいので、2歩をジャンプするように進みました。
跳ねるのが楽しいのかお互いに笑いあっています。
その後ろには、まだ前に進めていない黒人の男の子が、悔しそうにその光景を見つめています。
「条件3,私立学校に通ったことがある」
楽しそうに前に進む生徒たち。
しかし、それを首を搔きながら見ている男の子。
心の中で
(なんだよこれ。ふざけんな、このタコ)
とでもいっているような表情です。
「条件4,無料の家庭教師がいた」
また数名が笑顔で歩を進めました。
「条件5,携帯電話を止められる心配をしたことがない」
当てはまる生徒は、ここだとばかりに大きく二歩前に出ました。
それの後ろ姿を見つめるだけの少年たち。
彼らの表情は暗いままです。
「条件6,家計を助ける必要がなかった」
当てはまる生徒は、また歩を進めました。前に進めたもの同士笑いあっています。
「条件7,スポーツ特待生だからという理由以外で大学の学費を自分で払わなくていい」
そろそろ、前に進める生徒は少なくなり、このゲームは何かおかしいと気が付く生徒も出てきました。
だんだん、笑えなくなってきた生徒たちです。
それでも、さっきから一歩も進めていない生徒から見ると、前に居る彼らの背中は楽しそうに映っています。
クラスメイトはかなり前の方に進み、進めない生徒からは遠く離れて行くのでした。
「条件8,食べ物の心配をしたことがない」
この条件では、大半の生徒が前に進めましたが、その歩幅は以前のように大きくはしません。
何か気になりだしたようです。
これが、人生の縮図
「前にいるみんな、振り返ってみてくれ」
前進してきた生徒たちは振り返りました。
最初のスタートラインと同じ位置に立ったままの生徒が数名立っていました。
しかも、彼らと自分との距離がだいぶ離れたことに気が付くのです。
「今 提示した条件のどれも君たちのせいではない。
君たちが選んだことでもない。
君たちの行動の結果でもない」
スタートラインにいる黒人の男子生徒は、うつむき泣くのをこらえているようです。
「だけど、この競争は前にいる人たちの誰かが勝つだろう。
後ろにいる人たちには、競争する資格がないのだろうか?
違う。
前に居る人たちには、より多くのチャンスが与えられていたんだ。
認めたくないだろう」
両手で顔を覆い、涙をこらえながら悔しがっている男子生徒がいます。
「でも、事実なんだ。
もう 言い訳はできない。
みんな競争しなきゃならないんだ。
競争しなきゃならない」
前に進めた生徒たちから、さっきまでの笑顔は消えました。
真剣な表情で先生の話を聞き入っています。
「でも、100ドルもらう人は他の人のことを知って、理解するために
100ドル使えるようにならなきゃダメなんだ。
だって現実問題、これが公平なレースだったら
前に居る君らは絶対後ろに居る黒人に勝てない。
スタートラインが前にあるから勝てるってだけなんだ。
これが、人生の縮図なんだ」
後ろに居る生徒たちには少し笑顔が戻りました。
なかには、「あーそうだよ」と気が付く生徒もいます。
「今の有利な立場は、君らが勝ち取ったものではない」
白人の男子生徒たちは皆、神妙な面持ちになりました。
「始めるぞ、位置について、よーい、ドン!」
後ろの黒人生徒は猛ダッシュで走り始めました。
前に居る生徒たちのスタートは遅かったようです。
ここで、カメラ」は上空からのカットになります。
生徒たちが一生懸命ゴールを目指して走っているシーン。
誰が先にゴールラインを切ったのか。
その映像はありません。
ラストシーンでは、生徒全員が輪になり手をつないで心を一つにしていました。
「今日、ここから何も学ばなかった奴は、ただのバカだ」
先生の一言で動画は終わります。
動画のリンクはこちらです。※注意:tiktok動画です。
https://vt.tiktok.com/ZSNtJvByV/
動画へのコメント紹介
この動画を見た人たちのコメントを紹介します。
「戻って、後ろの人の手を取る人になりたい」
「これで、一番後ろから全員ぶっち切って優勝するやつが一番かっこいい。
つまり、一番後ろのやつは一番かっこよくなれる素質を持っているということだ。」
「最初は笑いながら進んでいた人たちが、意味を解りだし真剣な顔で話を聞いているのが心にささる」
「後ろの方で、一歩も進めていない子たちを抱きしめてあげたい」
最後に
あなたはどう思いましたか?
もし、わたしが勝ったら・・・
100ドルはみんなで美味しいものを食べられるように使いたいです。
マジっすか?先輩。あざーす!
期待するな。お前がわたしに勝つのじゃ、ボケ!
私は前を走る人の背中を追って、懸命に走る組です。
スタートラインがどこであれ、遅すぎることはありません。
今年も、ひたむきに走って一歩でも前進しましょう。