二の一『感情の曲線』for『物語を作る者、読む者』~陳腐になりづらく王道でありつづける不思議な曲線~

 iTi(アイティアイ)と申します。
 僕の記事では、僕が仕入れた物語に関する知識等を、僕の主観でお話していこうと思います。
 今回は物語を作る・見る上で意識することとなる『感情の曲線』のお話をしていきます。

感情の曲線とは?

『感情の曲線』は作者側と読者側で役割が異なる言葉です。
 物語の作者にとっては、読者が喚起すると予想される感情をストーリーライン上に曲線で記したグラフとなり、物語の読者側にとっては、視聴した物語に対して自分の中で沸き起こった感情を曲線で表したグラフとなります。
 それらはフィードフォワードとフィードバックの関係にあります。
(※似た言葉に『感動曲線』『シンデレラ曲線』『プロット・ライン・グラフ』という言葉がありますが、それぞれ意味合いや役割が異なります)

 まずは読者に感動を喚起させやすい曲線を例に、作者にとっての『感情の曲線』を紹介していきます。

感動する物語は『下降 → 上昇 → 急下降 → 超・急上昇!』

(※前回まで『序盤 中盤 終盤』で表していましたが、今回から『第一幕 第二幕前半 第二幕後半 第三幕』と表現を改めます)

 この感情曲線はディズニー映画のハッピーエンドものによく見られ、もっとも読者に愛される曲線といわれます。
 この曲線の取り扱い自体はわかりやすく、例えばこのような物語の展開でつかえます。

 さっそくこの展開を曲線に照らし合わせてみましょう。

読者の感情の曲線を知ろう

 実際に書いてみて、読者に読んでもらうと想定とは違った反応(感情)が見られる場合も多々あります。
 例えばこのような感情を抱く読者もいるのではないでしょうか。

 今回はパターン分けして例を描きましたが、実際にはまったく同じ感情の曲線を描く人はまずいないでしょう。
 読者の三者三葉の曲線は、作者は『ウケる作品の曲線』を学ぶ上で大いに役立ちます。

おわりに

 作る側でも読む側でも使える『感情の曲線』のお話は以上となります。

 次回はかのディズニー映画の名作『シンデレラ』(1950年版)を取り扱おうと思います。

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