タロットカード占い企画(前編)

前書き

ご無沙汰しております。
昨年11月30日、横手駅前の交流センターにて、素材画像を除いて自前で作った
シューティングゲームを公開させて頂いてから、長い冬を終えて、
遠い時を過ごしたような気がします。

2024年度の第4四半期を通しで、2024年12月から現在にかけ、
作らせて頂いたのは「タロットカード占い」を行うシステムプログラムです。

企画コンセプト

タロットカードの絵柄はイラストレーターさんに描いて頂き、
私は「使い回し可能なプログラムの中核」として、
カードの番号(0~21)が割り当てられた要素をシャッフルして束ね、
それを並べ、一定枚数を選ぶというプログラムを作りました。

タロットカードの逸話

10番「運命の輪」は、韓国ドラマ「冬のソナタ」(2002年)にて、
スピリチュアルにはまったアラサーのキャリアウーマンが、
「運命の人」を予兆するカードとしていますが、これは彼女の願望でしょう。
当時、韓国では日本よりも遅れて流行の兆しを見せていました。

日本では主にオカルトな物語で13番「死神」は不吉の予兆とされる事が多いです。
しかし実際のイメージは「変化と再生」で、これは何を占うかによるのですが、
少しでもタロットカードの見識のある人が、そのような判断の誤りをするとは考えにくいです。
これは言語的齟齬で、神=それを司るものというイメージから、
「避けられない運命」として、より「畏怖」のイメージが強まったと私は考えます。

「死神」(death)は14世紀半ばの「黒死病」から生まれ、
ラ・ダンス・マカブル(死の舞踏/仏語)という芸術作品に登場する「死のモチーフ」が
モデルとなっています。
「黒死病」によってヨーロッパ全土の30%~60%が亡くなったとされ、
遺骸さえ葬り去られる地もないという地獄を目の当たりにしました。
これにより、かつて人々が信じていた「神の秩序」が崩壊する事となりました。

それから現在のタロットカードの原形が生まれたのは18世紀で、
「啓蒙時代」と言われていた当時は、黒死病という名の「天災」を、
意義深く見直す考えが生まれたのかも知れません。

その頃には「ペスト禍」から戦乱と動乱の時代を経て、
300年の時が過ぎており、既に「遠い昔の事」となっていました。
それでも当時はまだ、病原体ではなく瘴気説が信じられており、
歴史となったペスト禍には、まだ科学では解明出来ない事がありました。

その一方で「人の理性」により世の中を統治する新しい価値観から見て、
黒死病は多くの人命と引き換えに、
中世という政治体制から人々を開放する結果になったという
見方が出来るようになったと言えます。

過去の事実というのは、後世の人の後付けによって生まれる部分はあるものの、
「死神」はオカルトで描かれるような「凶兆」ではなく、
「変化と再生」つまり新たな章を刻む春である事を意味します。

カードで紡ぎ出す、ただ一つの物語

タロットカードで出力される結果は、
①過去②現在③未来④障害(課題)⑤対策⑥最終結果という時系列を軸としており、
22×2(正位置・逆位置)×6の264通りの結果をChatGPTに生成してもらい、
それらの物語の流れをバラバラにして解釈します。
総合的な結果は、カードの出た時系列とカード同士の相互関係を考慮する必要もあり、
最も多い6枚引きでは、出る結果は約34億通りとなります。

例え思わしくない結果になっても、多くの助言が得られるように調整した分、
「結果から、なかなか想像と結び付かない」かも知れませんが、
RPG感覚で、それらのカードから、
あなた自身の辿る物語を創造するのも良いかも知れません。

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