今回は納豆の解説の効能パートです。
納豆は腸内環境を改善する事が知られていますが、私の場合は好物という程ではなく、
「健康の為、意識して食べる」という感覚から、
習慣化するのはなかなか難しいと感じます。
まだ王道ではないプレバイオティクス
先進的な栄養学では、栄養を分子レベル、人体を細胞レベルまで切り分け、
生理作用を分析しますが、腸内環境やプレバイオティクスは、
それだけが独立した学問とまでは言えない状況です。
1940年代のペニシリン普及以降は、様々な抗生物質の開発競争に拍車が掛かり、
内科が医療の中の中心的分野となった結果、「病原菌をやっつける」というのが、
端的に言って、医者・患者の共通理念になりました。
しかし、抗生物質は腸内環境を悪化させる可能性があります。
確かに、働く人にとって予期しない風邪は天敵で、セオリーな対処をするなら、
薬を飲んで、少しでも早く、仕事に復帰しようとするでしょう。
勿論、私もそうすると思いますが、腸内環境の悪化は、免疫の低下を招いてしまいます。
長期的に見れば、プレバイオティクスにより、
風邪をひいても負けない体を作る方が効率的と言えます。

医療とプラセボ効果
より最近では、乳酸菌入りのヨーグルトや納豆が、
「免疫改善において蓋然性がある」という共通認識が広がり、
COVID-19流行時も消費が増えるという社会現象が起きました。
ただし、これも「風邪をひいて、熱はあるが、少しは気分が楽かも知れない」という
プラセボ効果に因る所があるかも知れない為、やはり過信は禁物と言えます。
タンパク質とダイエットの効果
動画内で納豆は「食物繊維・納豆菌による腸内環境改善効果」のみならず、
タンパク質・不飽和脂肪酸の割合から、バランスが良い事を解説しました。
摂取された炭水化物は、体内で中性脂肪に変化し、蓄積されます。
ヒトは、熱量の多くを炭水化物で補っていますが、飢餓に備える為に、
炭水化物を効率良く中性脂肪に変換する進化を獲得しました。
このような体内での変換効率は、
飽食よりも飢餓の時代が圧倒的に長かった時代を生き抜く上で、
太り易い人の方が、生存に有利だった事と照らし合わせても理に適っています。
タンパク質は中性脂肪への変換効率が低いものの、
動物性タンパク質の過剰摂取は、腸内環境の悪化を招きます。
植物性タンパク質は、動物性タンパク質よりも消化吸収効率が低いものの、
アーモンドなどの植物性タンパク質は、繊維を多く含む事から、
大腸で悪玉菌に利用されにくいと言えます。
一方、納豆のタンパク質は既に分解が進んでいて、
小腸での分解・吸収が速く、吸収性・腸内環境の両方で、優れていると言えます。
納豆と腸内環境
納豆のタンパク質は、アミノ酸として小腸で消化吸収され、
芽胞として生き残った納豆菌※1と、デンプンおよび食物繊維のみが、
大腸へと運ばれ、腸内環境を改善します。
芽胞とは、細菌が熱や胃酸によるストレスに耐える為に、
「殻を作って休眠している」形態であり、煮沸しても生き残る事が出来ます。
納豆菌は体内温度に近い40℃前後で発芽し、再び栄養繁殖しますが、
腸の蠕動作用により、定着せずに体外へ排出されます。
その為、冷麺などの冷やした炭水化物やキムチのような発酵食品とは、
相乗効果による相性が良いと言えます。
タンパク質と満腹中枢
糖と脂肪はドーパミンを刺激※2し、
「もっと食べたい」という欲求を引き起こしますが、
タンパク質は反対に満腹中枢を刺激するとされています。
(納豆は満腹中枢に、より早く届く事が出来ます。)
スナック菓子やソフトドリンクの方が、
即座に満足感を得られるという誘惑がありますが、
今後も納豆を意識して摂取したいと思います。
情報出典
※1
※2
本編動画
動画素材出典(前後編)
キャラクター
イラスト
SITE : COCOON
MASTER : 八色いんこ 様
キャラクター・ヴォイス
音声:VOICEVOX
Characters:
・春日部つむぎ
・中国うさぎ
・四国めたん
・玄野武宏
・白上虎太郎
ゲストキャラクター(立ち絵)
侍:イラストAC (歩夢 様)
女性:わたおきば(わたおび 様)
画像および写真
画像生成:ChatGPT(OpenAI / DALL·E)
画像素材:いらすとや
単発(登場順)
黒板:OKIMONO
アイコン:Icooon Mono
人体の解剖図:イラストセンター
そうめん:イラストAC(チリーズ 様)
登場人物のブラッシュアップ
オリジナル画像:COCOON(八色いんこ 様)
画像アシスタント:ChatGPT(OpenAI / DALL·E)
アニメーション化(一部):Komiko
音楽/サウンド
音楽 : 甘茶の音楽工房
使用ソフト
ソフト : 饅頭遣いのおもちゃ箱

