
こんにちは、『にっちDEまにあ』です。今回は鉄道復旧についての話題です。
JR東日本によると院内~山形新庄間は昨年の豪雨により土砂崩れが発生、26か所の線路に土砂が流入
したため普及工事が行われ、その間昨年7月からバス代行輸送していましたが普及工事が完了。
今年4月25日、9か月ぶりに運転を再開しました。
再開には、今後の災害への影響を受けにくくしようと電化設備を撤去。
ディーゼルエンジンによる気動車を採用したとのことです。
このことは奥羽本線にとって大きなターニングポイントとなるかもしれません。
今回はそんなお話です。
ちょうど50年前、奥羽本線全線電化完了。

奥羽本線は福島駅から、山形・秋田県を経由し青森駅に至る鉄道幹線を言います。
1975年10月にこの区間内の羽前千歳~秋田間が最後に電化(線路の上にある電線より電車へ電気を供給され走ることができる事を指す)され、全線電化となりました。
これにより東京上野~秋田を結ぶ『特急つばさ』『寝台特急あけぼの』などの電車を走らせることが
できるようになりました。
また、青森までの『急行津軽』も誕生、数々の花形電車が生まれました。
奥羽本線『幹線』役割、新幹線へ。

国鉄(現JR、東日本管理はJR東日本)は1982年に東北新幹線を誕生させます。
東北新幹線ルートは太平洋側福島~宮城~盛岡~青森となり、これまで東北への最短ルート
とされてきた奥羽本線はその役割を新幹線に譲ることとなります。
次に1992年山形新幹線、1997年には秋田新幹線が開業しました。
秋田新幹線は、秋田~盛岡の田沢湖線ルートとなり、また盛岡~東京間は東北新幹線と
ドッキングされ直通運行が可能となりました。

1999年に山形新幹線が新庄まで延伸しましたが、そこからの延伸はされませんでした。
2025年4月に院内~山形新庄間の電化廃止に伴い事実上新庄以北の新幹線計画は限りなく不可能に
なりました。
奥羽本線区間輸送密度、北上線廃駅に一抹の寂しさ。

JR東日本の資料によると2023年度の奥羽本線湯沢~山形新庄間の平均輸送密度は一日に261人(往復)
となっています。
私は新幹線に依存するダイヤ改正が行われ、また普通列車本数が減らされ待ち合わせ時間が長くなった
ことにより乗車人員の減少が加速したではないかと仮定しました。
かつて鉄道の大動脈と言われた奥羽本線、時代とともにその役目が変わってしまった事に
一抹の寂しさを感じます。
直近では北上線の駅で1963年に開設した矢美津駅と平石駅が2022年、ともに廃止となりました。
2025年現在、廃駅はすでに更地に代わっています。
北上線や奥羽本線の今後はどうなるのかと一横手市民としては不安な気持ちです。
皆さんはどの様にお考えでしょうか。
詳しくは下記のJR東日本サイトをご覧ください。https://www.jreast.co.jp/aas/20250220_%E5%A5%A5%E7%BE%BD%E6%9C%AC%E7%B7%9A%20%E6%96%B0%E5%BA%84%EF%BD%9E%E9%99%A2%E5%86%85%E9%A7%85%E9%96%93%20%E9%81%8B%E8%BB%A2%E5%86%8D%E9%96%8B%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6.pdf
今回はこの辺で、またお目に留めていただけましたら幸いです。
