電話の変遷~後編。

今は電話と言えばスマートフォンです。
当たり前のようですが私の子供のころ、携帯電話は夢のお話でした。

今回は電話のお話、その続きです。

(1990年後期~2000年代前期)世界初インターネットケータイIモード登場

さて、携帯電話のお話から始めます。

1999年1月、ドコモがインターネット通信で情報をやり取りするという今では当たり前となった機能の先駆けとなったIモードが開始されます。
メールや天気、ニュースなどを携帯電話で見ることができる画期的な機能でした。
この機能は世界に先駆けて、日本が初でした。

(2000年代前期~後期)様々な個性的なケータイ端末登場

この頃、様々な機能を搭載した携帯電話がありました。
着信音を歌にすることができる着メロ、携帯電話で撮った写真をメールとして送ることができる写メール、テレビを見ることができるワンセグ、今でこそ当たり前となった携帯電話で電子決済ができるおサイフケータイなど日本独自の機能(それらを称してのちにガラパゴスケータイと呼ばれる)を搭載するなど実に個性的な端末が現れました。

また、これらの機能で携帯電話は爆発的なヒットとなり2000年、ついに固定電話の加入者数を携帯電話加入者数が追い越します。そして翌2001年、携帯電話加入者数は6000万となります。

さて、わたしの小話を。

Iモード付携帯が出たばかりのお話です。
当時会社の同僚より『新しい携帯が欲しいから一緒に行かないか』と言われ、ドコモショップへ同行しました。

そのショップは最新機種を売るノルマがあったのか、実に見事なIモード新製品の紹介を同僚にします。

『よし、買った』同僚が言いました。

当時3万超だったと思います。
普通の携帯なら1万弱で買える時代です。

おお、ふとっぱらと思いながら見ていると、同僚から『お前は?』と聴かれました。
まさかと思いましたが、彼の言い分はこうです。

『Iモード端末を買ったは良いがメールをする相手がいない、お前も買って』。

『うわーやられた、来るんじゃなかった』と思いながら、しぶしぶIモード壱号機『F501』を買ってしまいました。

壱号機ですからとにかく使いにくかった、しかも『男の同僚と二人でメールかよ』と思いながらいやいやメールをしておりました。

実はその後、私としては嬉しい誤算がありました。

なんとIモードが大ヒット、あれよあれよと普及していき、1年ほどでIモードがスタンダード携帯となりました。この投資は無駄にはならなかったのです。

ただ、私はあまりにも使いにくかった『F501』を結局買い替え『N501』へと無駄な出費をするのでした。


(2000年後期~2010年代後期)リンゴマークの黒船登場。

さて、Iモードが普及していた日本に黒船が来航します。

2008年7月11日、IPHONE3GSをソフトバンクが独占発売します。
IPHONE欲しさにドコモやAUからソフトバンクへ乗り換える人が続出、その後他社も追随する形でIPHONEを発売、ここから熾烈な乗り換え競争へと突入していきます。

なぜ、こんなにもIPHONEが売れたか。

これは当時の国内スマートフォンの操作性、使い勝手の悪さにつきます。
実は2010年頃からアンドロイドスマートフォンは国内で、すでに発売されておりました。

私もすぐに買って使ってはいたのですが、これがひどかった。

写真を撮るたびに動かなくなる、強制的に再起動なんてことが日常茶飯事でした。

一番ひどかったのが子どもの運動会の際、全く動かなくなり再起動の繰り返し。
妻からえらい怒られました。
また、山形へ家族旅行をした際も同じ症状。
山形のドコモショップにお世話になった事などそのような不具合が頻発。
私がスマートフォンを妻にも勧めた手前、当時スマートフォン恐怖症になりました。

そこにIPHONEという救世主が現れます。思い切って妻と一緒に乗り換えを決意。
乗り換えて以来そのような不具合はあらわれず、私自身ほっとした体験があります。

いまだにガラケー(通常携帯電話)にこだわる人は、当時の私のようなトラウマを持っていられる方が少なからずいらっしゃると思います。

私自身、もしも故障したらという当時の記憶からIPHONEとアンドロイドスマートフォンを今でも2台持ちをしております。

さて、ガラケーと呼ばれる従来3G携帯電話とインターネットサービスIモードは2019年9月に新規受付をすでに終了。2026年3月31日にすべてのサービスを終了するとの発表がありました。

ガラホと呼ばれる新型4G携帯電話は今後も発売を継続するとの事ですが
これを機に、思い切ってスマートフォンへもう一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。


(2020年初頭~現在)IPHONE驚異のシェア率

2024年8月現在、日本のスマートフォンでのIPHONE単体シェア率は実に約60パーセントとの事です。

日本の携帯電話会社が外資に買収され、ほぼ壊滅状態となりました。
日本単体で出している会社はSONYくらいでしょうか。

テレビCMもほぼほぼ外資大手2社しか見ません。

Iモードや写メールで勢いついていた当時、各携帯会社のカタログをめくり思いを馳せた頃を懐かしく思うと同時に、昨今は個性的な端末がなくなり実に寂しい限りです。



おわりに

通信料金を今一度見直してみましょう。

今、スマートフォンの値段がどんどん上がっています。

もちろん持ち運ぶパソコンですし、QR決済などできるように日々改良が重ねられているため、高いには理由があるのですがここ2、3年は特に顕著だと思います。

しかし、今ですと各携帯電話会社から安い通信プランを選ぶことができます。

私は通信キャリアではなく、MVNOと呼ばれる各携帯電話会社から通信を間借りしているシムを使っています。通信料は1000円弱ですが何も支障なく使えております。

端末が高くなった今こそ、まずは通信料を各携帯電話会社やインターネットで比較して見直すことを
お勧めします。

では今回はこの辺で、またお目に留めていただきましたら幸いです。

にっちDEまにあ

にっちDEまにあ

好きな人はこの上なく、 でない人はそれなりに、 お空でお会いしましょう。

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