さて、ブログネタ探しのため地元新聞を読んでいた際、秋田弁の特集が組まれた
別紙面が入っておりました。
その名も『あきた弁博~あきた方言の進歩と調和』
あれれ、どっかで聞いたような?そして表紙面写真のオブジェはかの有名な太陽の~に似せている??ではないですか!!。
今絶賛上映中の大仙市在住のギバちゃん(柳葉敏郎さん)主演映画の中にも使われる秋田弁!『まんずおぐふけぉのなぁ』(とっても奥が深いですねー)ということで今回のお題にしたいと思います。
へば(そうしたら)、ここからは秋田弁で文章を書いてみるなぁ。
わがるがなぁ?へぇばいぐっすなぁ!まず、この頃おぎぃだごとかいでみるなぁ。
(分かりますか?では行きますね!それではこの頃起きたことから書いてみますか。)
まんず『あねこむし』多くてなもかもね、まずこどしなば大雪じゃねがやぁ~
したごといわねでけれ、こどし雪かぎ、はがいがねぐなったら、
なんとするなだぁ!
大丈夫だぁ、はいぇども俺のうちなばぁ、あど除雪機メンテナンスさぁだして帰ってくるの待ってらどごろだぁ。
まず、はえって!したぁごとしたらぁ益々雪ふってくるどぉ~あまりはえぐやるなって。
かごいしねば、ねって
はえってはぁ!
タイヤ交換も。
だがらはえって、まずまずなもかもねぐするなはぁ~。
という日常会話から始まる今日この頃です。
では標準語の意味です。
まにあ『カメムシ大量に発生して、今年は大雪かもなあ。』
秋田犬『そんなこと言わないでよ、本当に大雪だったらどうするの?』
まにあ『大丈夫、俺の家では、除雪機メンテナンス早いけどもう出しているので完了して帰ってくるの待っているだけだ。』
秋田犬『早いよ!そんなに早く出したら本当に大雪なってしまうから、あまり早く用意するな。』
まにあ『冬囲いもしなきゃなあ。』
秋田犬『まだ早い!』
まにあ『タイヤ交換もしなきゃ。』
秋田犬『だから早すぎ!あまり早く準備してもどうしょうもないよーなあ。』
さて、どの程度お分かりだったでしょうか?
小話を一つ。東京に行って必ず話して受ける秋田弁は『け』の3段活用です。
秋田弁の『け』には、かゆい、食べろ、こっちに来いという意味があります。
これは鉄板ですので是非話してみてください。また、『ね』の話は皆さんご存じ有名な話だと思います。『ねねばねのにねれねね』(寝なきゃいけないのに寝れないじゃないか)分かりましたか?
さて、秋田弁といえば中央と県南では結構異なります。
今回は県南を中心とした方言を説明します。
① 雄物川方面だと『しゃー』を使う傾向がある。
例『あのしゃー』『んでしゃー』『だからしゃー』などなど。
② 旧横手市内だと『よー』を使う傾向がある。
例『あのよー』『んだがらよー』『だからよー』などなど『よー』
たったこれだけしか離れていないのに語尾が違うのは何か不思議です。
同じく地元紙紙面より
① 『しったけ』(沢山)
② 『したぱらこぎ』(お世辞を使う人)などが記載。
しかし横手市内ではあまり使われていないと思います。
同じ『こぎ』でも『しやみこぎ』(怠け者)の方が横手ではよく使われています。
中広告で使われている
③ 『びがめぐ』(輝かしいの意味)
も横手市内ではでは『びがびがじぃ』と使われています。
④ 『しょしなぁ』(恥ずかしいの意味)もこちらではあまり使われません。
また、紙面によると誉め言葉で使われる秋田弁もあまり存在しないとの事。
確かに言われてみると思いつきません。
⑤ 『あんべぇいいな』も『あんべぇわりーなぁ』の方が良く使われます。
最後に。
紙面の最後に、『あきた弁の使用は個人の自由ですが、使わないでいると絶滅する危険性を高めます。マナーを守り正しく使いましょう。』と書いてあります。
確かに今の若者、それこそ私の子どもたちは全く秋田弁を知りません。
しか~し、秋田にいるからこそネイティブ秋田弁を学べます。
英語を学ぶようにネイティブ秋田弁に触れさせる機会を増やさないとと再度認識させられる記事からのお題でした。
ちなみにこの紙面は秋田魁新報の10月15日分に載っています。秋田弁語彙集まで載っていますので、是非ご覧ください。
まだいがったらみでたんしぇ、へぇば、まずぅな~ぁ!